猛烈な成長を続けているブッキングドットコム

1 ブッキングドットコムが好調
2 Airbnbとの比較
3 Airbnb（民泊）撤退と思ったら！撤退ボトムにお任せ下さい！

ブッキングドットコムが好調

民泊市場で最も有名な企業はAirbnbです。同社は民泊事業が普及し始めてから、民泊仲介サービスで市場を牽引してきました。民泊市場にとって、Airbnbの存在が非常に大きいことは間違いありません。

ですが、民泊仲介サービスを提供している企業は、Airbnb以外にも存在します。例えば、ブッキングドットコムです。ブッキングホールディングスの子会社であるブッキングドットコムは、旅行予約サービスの大手として認知されています。その一方で民泊施設をサイト上に掲載しており、民泊仲介サービスの担い手という顔も併せ持っているのです。ブッキングドットコムが扱っている民泊物件は、大別すると3つに分類されます。バケーションレンタル、アパート、ユニーク物件です。

2018年のブッキングドットコムの収益は、28億ドルに達しました。日本円に換算するとおよそ3120億円です。これはブッキングホールディングス全体の年間総収益の20％です。また、2018年第3四半期だけでも、10億ドルの収益がありました。民泊事業の収益の大きさが垣間見える結果です。

掲載物件数に関しても、ブッキングドットコムは成長を続けています。2018年末の掲載物件数は570万件です。前年度と比較すると、18％も増加しています。

また、ブッキングドットコムのアクティブユーザーの40％が1年以内に民泊物件の予約を入れています。ブッキングドットコムを実際に利用している40％が、民泊物件に興味を抱いているということです。

Airbnbとの比較

好調な数値を見せているブッキングドットコムに対して、Airbnbの数値がどうなのかは気になるところです。

米国の観光専門メディアであるSkiftによれば、2018年11月に公表されたAirbnbの第3四半期の収益は10億ドルでした。その点は、ブッキングドットコムと同程度だと言えます。しかし、その実態はブティックホテルや体験プログラムのエクスペリエンスを加えたものです。

また、Airbnbの2018年度全体の収益は44億ドルでした。その点はブッキングドットコムの28億ドルに勝っています。ただし、Airbnbの年間収益は99％が民泊によるものです。ブッキングホールディングス全体の収益には遠く及びません。

Airbnbとブッキングドットコムは、全てのデータを公開しているわけではありません。しかし、Airbnbの一強だった時代が終わりつつあることが、上記のデータからは伺えます。少なくとも、ブッキングドットコムの民泊サービスが目覚ましい成長を遂げ、Airbnbとしのぎを削るレベルに到達したことは間違いありません。