Airbnbの上層部の人事に動きあり

1 AirbnbのCFOとCOO
2 新しい人事の背景
3 Airbnbの今後
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AirbnbのCFOとCOO

2018年2月、Airbnbにおいて大きな人事の動きがありました。CFOとして活躍していたローレンス・トシ氏の辞任が決定したのです。ローレンス・トシ氏は、投資ファンドである『Weston　Capital　Partners』を運営しており、それに専念するようです。

また、同時にCOOの昇格が発表されました。新たなCOOはベリンダ・ジョンソン氏です。ジョンソン氏はAirbnb内でビジネス主任兼法務主任として活躍していました。2015年からは広報業務や公共政策に関わり、法務部門を率いています。将来的には社内の『Trust』と『Payments』と『Customer　Experience』の指揮に当たるのが決定済みです。女性としては異例の出世だと言えます。

新しい人事の背景

CEOであるブライアン・チェスキーは次のように発表しています。新しいCOOであるジョンソン氏は、仕事のやり方に違いこそあるものの、それが良い結果に繋がっており、これからに期待しているとのことです。

しかし、関係者の間ではそれが方便だと評する人もいます。辞任が決定したローレンス氏も、仕事のアプローチが違う点は同じだからです。ローレンス氏は以前から、COOか社長のポジションに就きたいと熱望していました。その一方で、長期的な仕事のbにジョンで大きな衝突をブライアン氏と繰り返していたのです。その矢先に新しいCOOのジョンソン氏が誕生しました。ブライアン氏がジョンソン氏をCOOにしたことで、ローレンス氏の心がAirbnbから離れたと考えるのは当然だと言えます。

ローレンス氏は自身の投資ファンド運営の経験から、金融や投資を深く理解していました。それを元にしてAirbnbに大きく貢献しましたが、正当な評価を得られないことを感じて、今回の辞任騒動に至ったのです。つまり、社長とCOOの不仲が今回の人事に大きく関わっていると考えられます。

Airbnbの今後

今回の人事騒動によって、Airbnbの未来は大きく変わりました。なぜなら、年内の上場の可能性が非常に低くなったからです。

以前からAirbnbは上場を目標に頑張ってきました。ローレンス氏が2015年にAirbnbへ入社したのも、上場を協力するのが大きな目的です。

ですが、ローレンス氏が辞めてしまったことで、当初の方針を大きく変更せざるを得なくなりました。社長であるローレンス氏も、『準備は進めているものの、年内の上場はない』と断言しています。Airbnbはローレンス氏に代わる人材を求め、『Crist　Kolder　Associate』の協力を得ています。次々に新しい戦略を始めているAirbnbですが、人事の動きからも目が離せません。