別府市の取り組み
別府市は日本有数の観光都市と言っても過言ではありません。現に、別府市は旅館ホテル組合連合会を発足しており、登録されている事業者数は111軒にも上るのです。
しかし、より多くの利益を得るには、常に新しい手法を模索しなければなりません。既存のやり方にこだわり過ぎれば、顧客は飽きてしまい、客足は遠のいていきます。
だから、別府の観光事業を支えている別府市旅館ホテル組合連合は新たな取り組みを開始しました。世界的な知名度を誇る民泊仲介業者のAirbnbと提携することを発表したのです。目的はAirbnbと別府市旅館ホテル連合組合が協力して、別府市の観光資源を更に活かすことです。
日本国内で評価されている観光都市は、いくつか存在します。そのほとんどが、別府市の様に旅館同士で連携する組合を発足しているのです。
しかし、実は別府市の様にAirbnbと提携しているホテル事業の組合は、日本国内において存在しません。つまり、国内において旅館ホテル組合とAirbnbが連携するのは初めての試み、ということになります。
取り組みの詳細
今回の計画はまだ発表されたばかりなので、あまり大きな進展を見せていません。別府市の観光事業に従事する人々に利益が還元されるのは、まだまだ先だと言えます。
しかし、全く進展を見せていないわけではありません。既に、別府市で宿泊施設を提供しているホスト等に向けて、トレーニングを開始しています。
その内容は、インターネット及びプラットフォームの活用術です。Airbnbは、ゲストがホストの提供する宿泊設備の紹介を見て、希望の場所に宿泊するサービスです。
現在、Airbnbには多くのホストが登録されており、ただ流されるように行動していては顧客獲得が困難です。だから、Airbnbを完璧にマスターするため、上記の活用術のトレーニングを開始しました。
加えて、別府市の温泉文化の宣伝も行っています。別府市旅館ホテル組合連合会とAirbnbで連携している形の宣伝です。別府は日本国内で高い評価を受けている観光都市ですが、世界全域に温泉の魅力が伝わっているわけではありません。
そこで、マーケティングやキャンペーンを通じて、別府の温泉の魅力を伝える作戦を取ったのです。これに成功すれば、別府の観光を目的にしているAirbnbのユーザーが激増します。
また、別府市は2019年のラグビーワールドカップの公認キャンプ地になります。このまま追い風に乗って観光事業が成功するか、これからの別府市は目が離せません。
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