Airbnb、「アンチパーティー」ツールのテストを北米で開始

【Airbnb】アメリカとカナダで始動!「アンチパーティー」ツールテスト
アメリカに本拠地を置く民泊オンラインマーケットプレイスAirbnbはアンチパーティーツールテストというシステムを米国とカナダで8月16日(現地時間)新たに追加しました。パーティー禁止を強化するための裏技です。

パーティー禁止のきっかけ

2019年11月Airbnb仲介の豪華な民泊で5人が射殺されるまさかの痛ましい事件が発生してしまいました。ホストの監視がないのをいいことに勝手に100人が集うパーティーが閑静な住宅街の邸宅で繰り広げられたのです。「耳栓がなけりゃ寝られやしない」と思うしかない夜間の大騒音。その末に銃声という鳥肌のたつ悪夢のような現実に近隣住民の日常は台無しにされたのです。「民泊なんて冗談じゃない」と怒りがホストに向けられるのは致し方ないことでしょう。でもAirbnbを通して空き家空き室から片手間収益を得たいホストがゲストの行動監視を余儀なくされる痛みは選択に値しないというものです。そのため、Airbnbが解決策としてゲスト募集の際にパーティー全面禁止を打ち出したのです。

全面禁止のさらなる強化のためのツールを導入

ホストにとってゲストが大人数で騒音を出して大騒ぎすることなんて絶対にあってはならないことでAirbnbが全面禁止する以前から、宿泊場所を紹介する際に「パーティー&イベントお断り」と禁止の意向を示していました。それでもお構いなしに「バレなきゃいいや」で安易に違反するハエのようなゲストは存在し、Airbnbの全面禁止も強力な殺虫剤にはなり得ず湿った米粒の固まりにへばりついて生き残るように存在し続けたのです。それなら、もう家の中に一匹も入れまいと虫よけをホースで散布するように予約の時点で危険ゲストをシャットアウトする強靭な予防策がアンチパーティーツールテストです。

「アンチパーティー」ツールテストの概要

アンチパーティーツールテストでゲストは過去の履歴のジャッジを受けます。まずは過去にパーティーをしたような気になるレビューがないかをチェックされます。さらに、どれくらいAirbnbを利用してきたかも見られます。あとは、近所だと知人を多く誘い込む可能性は高まるので、自宅から希望宿泊施設までの距離感もチェックされます。チェックに次ぐチェックで限りなくパーティーをする可能性をゼロに近づけ宿泊をオッケーするという厳しいシステムがアンチパーティーツールテストです。

アンチパーティーツールテストはオーストラリアで成功

アンチパーティーツールテストによって35%も無断パーティーを減らすことが出来たのはオーストラリアです。2021年10月から一足早くこのツールを導入して思うような虫よけ、劣悪ゲスト退治の手応えを得られたのです。

Airbnbのホストとゲストの例外的取り扱い

ホストがゲストの予約をストップする場合には通常はキャンセル料の支払いが必要です。でも、パーティーをしようとしている証拠をつかんだならキャンセル料なしで予約を断ることが出来る例外的なルールを設けました。

ゲストを減らさないための例外として、過去に魔が差してパーティーをしてしまったとかいうゲストもいつもホストが民泊を見守ることができる場合であれば予約して宿泊可能なルールになっています。

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