星野リゾートが民泊参入
ホテルの大手企業である星野リゾートが、民泊参入に意欲を示しています。星野リゾートとは、長野県軽井沢氏で活動しており、同市の別荘の管理も業務の一つです。避暑地や観光地として名を馳せている軽井沢市では、お金持ちが別荘を所有しています。別荘の所有者は一時的な滞在しかしないため、最大限に有効活用されていないのが実情です。
星野リゾートに管理を委託している一部の人の中には、自分の所有する別荘を民泊に転用できないか考えています。その動きを受けて、星野リゾートが民泊に興味を持った、という恰好です。
懸念事項がある
ただし、星野リゾートの民泊事業参入には、いくつかのハードルがあります。
まず、周辺住民の理解を得ることです。民泊事業によって利益を得るのは、宿泊設備を貸し出す側だけです。反対に、周辺住民は旅行者の起こすトラブルに巻き込まれる恐れがあります。旅行者のゴミ出しや騒音のせいで、各地の周辺住民の生活が侵害されているのは有名です。
そして、民泊事業と軽井沢の相性が悪い、という見方もあります。前述しましたが、民泊事業で大きな問題となるのは、現地の事情を知らない旅行者のトラブルです。それが軽井沢の雰囲気を損なう恐れがあります。軽井沢の別荘が全国的に評価されているのは、静穏な環境が約束されているからです。それが軽井沢のブランド価値を支えています。旅行者の行動で損なわれれば、軽井沢の魅力も失われます。最悪の場合には、旅行者と他の別荘に滞在している所有者の争いに発展する恐れもあるのです。
上記の問題点を長野県は重要視しており、星野リゾートの動向に難色を示しています。それに対して、星野リゾートが民泊事業参入による恩恵を説明しているのが実情です。
実現すれば成功の見込みが大きい
星野リゾートがいきなり民泊事業に参入するのは不可能です。しかし、参入が決定すれば、成功確率は高いと考えられています。
まず、軽井沢は外国人旅行客のファンが多い点です。自然豊かな軽井沢の地は、都会の喧騒を嫌う人々に深く愛されています。都市部のホストの中には、民泊撤退するケースも増えており、今後は地方都市の人気が沸騰すると予測されているのです。その需要に乗る形で、星野リゾートが業界を牽引する可能性は十分考えられます。
それを見越した民泊のホストが、軽井沢の別荘を購入することも期待できます。他にも観光事業と関わりのあるサービスが勢いづくのも計算の一つです。2018年6月の民泊新法の決定により、星野リゾートがどうなるか、目を離すことができません。
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