Airbnbは民泊による旅と魅力的な体験を世界中でシェアリングしている企業です。
約10兆円、1000億ドルに上場してさらに注目を集めるようになったのはごく最近のことです。
しかし、Airbnbの企業ブログでは「現状は満足するにほど遠い」と人事の現状を俯瞰的に考察しています。
それを覆しさらなる高みを目指して社員採用についての新しい目標を設定しました。
具体的な2つをご紹介します。
目次
マイノリティの割合を20%に引き上げる
アメリカにはアフリカン・アメリカンやヒスパニックなど有色人種やさらに広い国土にはアラスカ、ハワイ、太平洋諸島の土着の先住民など、様々な文化的な違いのある人たちが暮らしています。
国内就労の中で差別や格差は残念ながら未だ色濃く残っていて、Airbnbの社員の中でこうした人達の割合はわずか12%で同社ではこれを良しとしてはいません。
そこで2025年末という締め切りを決めてその割合を20%に引き上げようとしています。
女性の割合を50%に引き上げる
同じ締め切りで上げようと設定した目標は女性の割合です。
現在アメリカに限らず全世界のAirbnb企業内での女性の割合は46.97%です。
そこを2025年末までに50%、半数以上を女性にすることを目指すことにしたのです。
これらの目標を達成しながら、2019年以来公開していない社員の多様性に関する報告を復活することにつなげたい所でしょう。
達成してきた目標
現在、Airbnbの役員会のケネス・シェノールト氏、経営陣のメッリッサ・トーマスハント氏はいずれも黒人です。
2021年末に陣頭指揮をとる役員会、経営陣に20%の有色人種を含めるという目標が掲げられたのは2020年6月でした。
この目指すところを有言実行したのがこの人事の結果と言えます。
マイノリティを増やす目標の根拠
「個々の違いを受け入れ、認め合い、生かしていく」DEI、Diversity・equity・inclusionを達成していくためには目標設定が重要であることは言うまでもありません。
Airbnbはここを重視し適切な目標設定を行い少しずつ達成してきました。
2016年には正当な根拠もなく評価の低い、マイノリティ人たちを1年間で9.64%から11%にするという目標をきちんと達成しています。
こうしたAirbnbのDEIを現在進行形で実現している歩みは目標設定のポジティブな引力をより否定の余地なくアピール出来ていると言えるでしょう。
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