都市に「Airbnbの物件」が増えると犯罪も増える? ある研究が浮き彫りにした地域社会の課題

都市に「Airbnbの物件」が増えると犯罪も増える? ある研究が浮き彫りにした地域社会の課題アイキャッチ

Airbnbの物件を徹底研究!犯罪が民泊増加に比例する驚きの理由

Airbnbに代表される民泊の運営支援ビジネスが、ニューヨークなどで犯罪摘発される事例が増えているといいます。民泊と犯罪の関係について今後気になるところですが、民泊が増えると犯罪も増えるという負のムーブメントの原因にアプローチした意外な研究論文をご紹介します。

科学誌が取り上げた

この研究論文は21年7月14日にネット上で閲覧できる科学誌に掲載されました。Public Library of Science発行のオープンアクセス科学誌『PLOS One』です。『PLOS One』は医学を含め広い分野のタイムリーな研究を発信しています。

論文を発表したのは?

論文を発表したのはアメリカボストンのノースイースタン大学の研究グループです。ダン・オブライエン氏などが大学のあるボストン周辺の犯罪率とAirbnbの物件数との関係に注目し調査研究しました。

研究の概要

2011年から18年にかけてボストン市外で地域ごとに調査が行われました。まず各地域の物件総数をカウントし物件が集中しているブロックを洗い出しました。「犯罪」については「社会秩序の混乱」「個人間のもめ事」「公共の場での暴力」の3つのカテゴリーに分類して発生率を調べました。

繁華街で「公共の場での暴力」が多い

調査結果で最も多く発生していた分類は「公共の場での暴力」でした。窃盗やけんか、刃物を使用する事件まで含まれていました。一方、騒音への苦情、公共の場での飲酒、家主と賃借人のもめ事といった民泊関連で起こり得る「社会秩序の混乱」に分類される犯罪は目立って増加していないこと分かりました。さらにこれが頻発された地域は民泊があまりないお酒を提供する飲食店が多く集まる繁華街でした。

Airbnbの物件数と犯罪率のタイムラグ

Airbnbの物件の増加数に犯罪発生数は比例していましたが、右肩上がりのグラフは時間的に完全に重なることはなくずれが生じていたといいます。Airbnbの物件数が増てすぐには犯罪は特に発生せず、1年以上も経ってからじわじわ公共の場での暴力が目立ち始めました。さらに2年後には個人間の暴力事件が増加し時間とともに悪化していると指摘しています。

犯罪は旅行者ではなく地域の問題

民泊が増えた地域で犯罪も増えると言う結果でしたが、犯罪が民泊から離れた公共の場で起きていることと、タイムラグが存在している事を考えると犯罪の原因は民泊旅行者ではなく地域社会に住民による犯罪を抑止する機能が失われたことにあるとオブライエン氏は結論付けています。直接的に旅行者が犯罪を引き寄せているのではなく、建物が住居として使われなくなることで地域を守ってきた住民が減ったことが問題だとオブライエン氏は言っています。

Airbnbは反論

調査対象になったAirbnbはこの研究の調査方法と結論に「エヴィデンスに基づいていない誤っている」と異議ありの姿勢です。

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