Airbnbの試算
民泊仲介サイトを運営しているAirbnbは、サービスによる経済効果を試算しています。それを発表することで、自社のサービスの利便性を訴え、将来的により多くの人に関わってもらおうというのが狙いです。
試算される事が多いケースは、定期的に開催されるスポーツイベントです。知名度の高いスポーツイベントは、世界中が熱狂し、観戦や応援のためだけに現地へ向かう人も珍しくありません。当然、それらは宿泊を伴う事が多く、民泊を提供するAirbnbにとって書き入れ時だと言えます。
スポーツイベントが開催される度、Airbnbのホストはどれだけの収益を得られる可能性があるか、知って貰う事には大きな意義があります。
ラグビーワールドカップ2019の試算
2019年の秋、日本では大きなスポーツイベントが開催します。ラグビーワールドカップ2019です。ラグビー人気が高まっている日本はもちろん、世界中のラグビーファンが注目している事は間違いありません。
そして、Airbnbはラグビーワールドカップ2019による経済効果を試算しました。まず、訪日旅行者数の試算ですが、ラグビーワールドカップ2019の会期中に30万人以上の人が訪れるとの事です。そして、ホストの収入は、全体で43億円以上に達すると予想しています。
これまでの経済効果について
Airbnbの試算の正確性について、疑問を持つ人がいます。なぜなら、魅力的な数字を発表する事で、自社のサービスを宣伝する事は常套手段だからです。実情よりも甘めに見積もり、正確性を欠いている可能性は十分にあり得ます。しかし、Airbnbのサービスの需要が高まっている事は間違いありません。
2010年に開催された南アフリカのサッカーワールドカップは、ゲスト数はおよそ500名でした。また、実際の経済効果については、およそ1000万円程度だったとの事です。なお、収益部分に関しては、予約数から計算した数値です。
大人気スポーツイベントが開催されたにも関わらず、1000万円の収益は大した数字ではありません。しかし、Airbnbのサービスが成長した現在、当時と大きく状況は変化しています。全世界のリスティング数は600万件、ゲスト利用者数は5億人です。
それを裏付けるのが2016年のリオオリンピックの業績です。Airbnbが代替宿泊施設公式サプライヤーだった事も影響していますが、3週間で8万人のゲストをもてなしたホスト達は、合計で30億円の収入を得ました。
そして、ラグビーワールドカップ2019はおよそ6週間です。2016年のオリンピックの倍の開催期間である事を考えると、それを大きく上回る結果になる可能性は十分にあり得ます。
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