Airbnbの懸念事項
Airbnbによる民泊仲介サービスは、世界中の人々に受け入れられています。通常の宿泊所よりも安価で宿泊することが可能であり、その地域特有の文化を体感できるチャンスがあるからです。過去の宿泊所にはなかったメリットが、Airbnbのサービスには存在します。
しかし、Airbnbのサービスには、問題があるのも事実です。宿泊設備は旅館業法に則った運営が成されることが大前提ですが、民泊設備はその足枷がありません。ルールの抜け穴が存在することを悪用し、犯罪行為の温床となっている一面があります。
現在、民泊新法が施行されたことで、犯罪行為は発生し難くなっています。それでも犯罪が行われた事例があるのは、紛れもない事実です。
大阪の民泊設備の事件
前述したAirbnbの民泊物件での事件は、世界各国で発生しています。民泊設備のトラブルは世界共通の問題です。そして、日本においても、民泊設備の犯罪が発生したことがあります。2018年2月に大阪で発生した事件です。大阪のとある民泊設備で切断された女性会社員の遺体が発見された、という痛ましい事件でした。なお、事件の加害者はすでに捕まっています。
事件の際に逮捕されたのは、バイラクタル・エフゲニー・ヴァシリエヴィチという人物です。アメリカ国籍を持つ27歳の男性でした。バイラクタル・エフゲニー・ヴァシリエヴィチは、当時27歳の会社員女性の首を圧迫し、殺害後に遺体を切断して遺棄したのです。
裁判の結果
事件からおよそ1年が経過し、裁判の結果が出ました。本事件の裁判を担当したのは神戸地裁です。神戸地裁の判決によって、バイラクタル・エフゲニー・ヴァシリエヴィチ被告には、懲役8年が言い渡されました。女性会社員の父親は、『刑が軽すぎる』という悔しさをにじませたコメントしています。
殺害行為をしたバイラクタル・エフゲニー・ヴァシリエヴィチ被告が、懲役8年で済んだのは、偶発的な可能性を捨てきれなかったからです。
神戸地裁は、発覚を免れるために頭部や胴体などを切断して遺棄したことは非難されてしかるべき、と認めています。しかし、被害者を痛めつける意思はなく偶発的なものだった、と結論を出したのです。
結局のところ、バイラクタル・エフゲニー・ヴァシリエヴィチ被告が起こした犯罪の経緯は、彼自身にしか分かりません。取り調べや神戸地裁でのバイラクタル・エフゲニー・ヴァシリエヴィチ被告の証言が、本当に真実であるかは不明です。被害者の女性の父親もそのことに言及しており、判決への悔しさの源となっています。
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