共同通信による沖縄県の市町村に対する調査

1 共同中心による調査
2 アンケートの詳細
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共同中心による調査

訪日客の増加によって、関係者は大きな収益を得ています。しかし、一方で人気の観光名所には弊害もあります。それは周辺住民の生活環境の悪化です。ゴミや騒音や渋滞が起こり、日常生活や仕事に少なからず不満を感じている人もいます。俗に、それらはオーバーツーリズムや観光公害と呼ばれています。
今回の共同通信による調査は、それらを明確にする事に成功しました。調査が行われたのは、沖縄県と11の市町村に対してです。現時点では観光客の悪影響を受けていないものの将来的な懸念がある、と11の市町村は回答しました。また、沖縄県内の41の市町村の半数以上が、観光客急増の弊害を心配しています。受け入れ態勢を整えていない事もあり、漠然とした不安を抱えているのです。
ただし、全ての市町村が悲観的な回答をしているわけではありません。10の市町村は、「現時点で弊害は起きておらず、今後も起きる懸念がない」と答えています。他には6の市町村が「分からない・その他」と回答し、3市町村は無回答でした。

アンケートの詳細

沖縄県で行われたアンケートの交通渋滞の懸念については、鉄道が存在しない事が関係しています。また、特別なイベント期間中の宿泊施設不足や、クルーズ船寄港時の離島である宮古島と石垣島の商品不足、恒常的な人で不足、あらゆるものに不足を感じているのが現状です。
個別の事例に関しては、「スーツケースなど多くの荷物を抱えた観光客によって県民がモノレールに乗車できない状況が見られ、本の交通ルールに不慣れなため交通事故が発生している」という光景が確認されています。
公共交通機関の混雑や交通渋滞、レンタカーのトラブルが原因で、オーバーツーリズムを実感している市町村はたくさんあります。具体的には、宜野湾市、石垣市、名護市、宮古島市、南城市、東村、恩納村、金武町、読谷村、嘉手納町、渡嘉敷村です。
更に、人気の観光名所である宮古島によれば、「クルーズ船が寄港したときはバス・タクシーなど２次交通が不足し、観光地やスーパーなどの混雑が指摘されている」との事です。また、石垣島ではレンタカーや貸し切りバスの増加で交通渋滞が発生しています。名護市では、民泊中の外国人が自宅に迷い込んだ、という報告もあります。
那覇市は、観光庁の判断基準と照らし合わせると、オーバーツーリズムになっていません。しかし、交通渋滞やゴミや騒音の増加は確実に増えているとの事です。
以上の様に、共同通信の調査はオーバーツーリズムや観光公害を鮮明にしたと言えます。