【Airbnb】中国市場から事実上の撤退!出遅れか?もっとお金があれば!
アメリカ、サンフランシスコに拠点を置くエアビーアンドビー(Airbnb)が中国で大きな方向転換をしたのは5月24日のことです。
Airbnbの中国法人、愛彼迎中国(Airbnbチャイナ)は中国国内の民泊施設の仲介から手を引くというのです。
もちろん全くの撤退ではありません。
中国人ゲストと海外ホストとの仲介は続けていくことになります。
Airbnbが中国市場から事実上撤退
その日を境にコンビニから特定のメーカーの菓子パンが一つも置かれなくなるように、5月24日を境にAirbnbは中国マーケットから撤退したも同然です。
原因は中国は広いだけにいつでもどこかしらで新型コロナ感染拡大が発生してきました。
それが何度も繰り返されて中国の旅行業全体が落ち込んでいたことはAirbnbの悪しき将来の引き寄せに手を貸したことには違いありません。
武漢から始まった各都市への感染拡大、徹底的なロックダウンで観光客など完全シャットアウトです。
無限ループのようにもぐら叩きが続き直近の上海がゴールとは言えないのはAirbnbにとっても痛い所です。
集客がないうえに中国経済の影響でコストがかさんだことは無関係のはずなどあり得ません。
2020年の決算報告の時点でAirbnbは弱音を漏らしていました。
「中国市場に多額の投資を続けているものの、ホストやゲストの獲得には現地の同業者と対峙して勝たねばならずそのリスクは大きい」とまるで未来を予言するようなネガティブトークを残していました。
Airbnbは中国の競合企業に追いつけず
2016年、Airbnbは中国市場に参入しましたが、それ以前から中国本土では同業者「途家民宿(トゥジャー)」や「小猪民宿(シャオジュー)」が幅を効かせていたのです。
例えば途家民宿なら上海が本拠地で中国人向けにAirbnbと同じ様なオンラインによる民泊仲介を展開してきました。
地元企業が強いのは当然でサンフランシスコ拠点のAirbnbの米国をイメージしてもらえれば分かりやすいでしょう。
あたかもラーメン激戦区にただのラーメン好きが出店するより難しく「パスタで勝負したほうがましかも」とアドバイスされてもおかしくないかもしれません。
オンライン旅行代理業界の関係者も「中国でAirbnbは出遅れていた、追いつき追い越すためには新規の施設、オーナーの開拓にもっと投資する必要があったのではないか。
Airbnbは上場している間に中国市場までお金が回らなかったのでは」という趣旨の話をしていました。
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