Airbnbが二年連続の黒字

Airbnbが二年連続の黒字

Airbnbが黒字

2019年1月15日、Airbnbの数字がいくつか明らかになりました。
Airbnbはホームシェアリングを全世界で提供している民泊仲介サービスの最大手です。

Airbnbが明らかにした数字の中で特に注目されているのは、EBITDAです。EBITDAは金利・税金・償却前利益を示しています。そして、EBITDAのベース上において、Airbnbが黒字であることが明らかになったのです。

2018年の第3四半期、過去と比較して最も好調な四半期だったとコメントしています。その言葉に偽りはなく、収入は10億ドルを優に上回ったのです。日本円に換算すると、およそ1086億円以上の収益、ということになります。

第4四半期のAirbnb

Airbnbの第4四半期には、1つの大きな動きがありました。
それは、デイブ・ステファンソン氏が新たなCFOになったことです。デイブ・ステファンソン氏は、Amazonの副社長を長年勤め上げていました。過去の経営実績としては申し分ありません。

そもそも、デイブ・ステファンソン氏がCFOになった経緯は、Airbnb社内における争いが発端でした。Airbnbは少数の人間で始まった事業ですが、その共同創業者による争いが行われたのです。
争いの中心になったのは2名の人物でした。CEOを務めているブライアン・チェスキー氏とローレンス・トシ氏です。結果は、ローレンス・トシ氏が会社を去ることで決着しました。

しかし、企業にとって重要な役職であるCFOを失ったことは、Airbnbにとって大きな損失です。それを早々に埋めることはAirbnbの急務でした。それがデイブ・ステファンソン氏の登用で決着したのは、まずまずの結果と言って間違いありません。「急速な成長と長期的黒字化の双方を達成するために豊富な知識・経験が活かされるものと期待している、というAirbnbのコメントからも、それは明らかです。

2019年のAirbnb

前述したAirbnbの数字は、多くの人が注目していました。理由は、Airbnbが株式上場を目標にしているからです。その目標は全世界で認知されており、しかも2019年中に達成すると大々的に宣言しました。
2019年1月15日の発表時にも、Airbnbは上記の件に触れています。2019年第1四半期までに、延べゲスト数を5億人以上にして、株式上場の足掛かりにすると発表したのです。
また、株式上場による恩恵をホストも得られるようにしたいとAirbnbは考えています。その実現のための障害になるのがSECの現状の規則です。それを改正するよう意見書も提出していることからも、Airbnbの本気が伺えます。

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