LyricがAirbnbの助力で資金調達に成功

LyricがAirbnbの助力で資金調達に成功

Lyricについて

Andrew Kitchellという人物がいます。不動産テクノロジー分野で2009年から詰み続けた経験を元に、2014年にJoe Fraimanと共にLyricという企業を立ち上げた人です。ちなみに、Fraiman氏は、2011年にインテリアデザインのスタートアップや、Tastemakerの立ち上げを主導しています。

Lyricが目的としている事業は、ホームシェアのスタートアップです。1つの住居を複数の人で利用するための環境作りは、個人が行うことは困難です。それをサポートするLyricは、大きな社会的責任を果たしていたと言えます。

Airbnbが大きな出資

今回の話の主役であるLyricは、多額のお金を集めることにしました。理由は高品質な民泊物件に宿泊できるサービスを開始するためです。新しいサービスを始めるためにはそれなりのお金が必要で、Lyricの持つ資金力だけでは不足でした。

結果的に、Lyricは1億6000万ドルの調達に成功しました。日本円に換算するとおよそ180億円です。有名な不動産企業であるTishman SpeyerやRXR Realtyも出資しました。

ただし、資金調達ラウンドを主導したのは世界的に有名な民泊仲介事業者であるAirbnbです。企業価値が300億ドル以上と噂されているAirbnbは、資金調達の協力だけでなく巨額の出資をしています。

そして、更に出資額は伸びています。Lyricの出資元のFifthWall Ventures氏、スターウッド・キャピタルCEOのバリー・スターンリヒト氏らも追加出資を請け負ったからです。現状のLyricの累計調達額は1億8500万ドルに達しました。ただし、サンフランシスコに本拠があるLyricは正確な資金を明らかにしていません。

現在と今後

現状、Lyricはアパートのワンフロアをまるごとレンタルする様なサービスを提供しています。インスタ映えを考え、凝った家具を用意する等、手抜かりはありません。それにより、Lyricはオーナーと旅行者の仲介業務を請け負い、収益を得ています。Tishman SpeyerのCEOのRob Speyerによれば、多様な物件を用意することで柔軟なオプションを実現した結果、とのことです。

Lyricの提供する1部屋の平均価格は1泊220ドルです。Airbnbと似たプラットフォームに、およそ500部屋が掲載されています。ただし、利用は2泊からなので注意が必要です。

今回の資金調達で、Lyricのサービスの規模は大きく拡大します。具体的には、今後12か月で物件数を2500に増やす予定です。

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