エクスペディアグループが需要回復に自信！ホテル予約よりも民泊予約に需要

ExpediaGroup（エクスペディア・グループ）はオンライン旅行サイトとしては世界的シェアを誇っています。

日本がサマーシーズンを迎えようとするこの時期、観光業界が新型コロナウイルス感染による泥沼から抜け出せる兆しが見えてきたとの報告がこの大手旅行オンラインサイトの2020年第１四半期決算発表会でありました。

1 エクスペディアが5月からの回復傾向を報告
2 ホテルよりも民泊の予約で顕著な回復傾向
3 旅行業界に新しい変革の可能性をもたらす回復期
4 Airbnb（民泊）撤退と思ったら！撤退ボトムにお任せ下さい！

エクスペディアが5月からの回復傾向を報告

エクスペディアのピーター・カーン最高経営責任者（CEO）兼副会長は就任後初めてとなる第１四半期の決算説明会において「空室率はまだ高いレベルにあるものの、安定しつつある。5月に入って素晴らしい成長が見られそうではあるが、まだ喜ぶことができる状態ではない」と語りました。

約2800億円（26億ドル）の売上高は前年の同時期と比べて15%の減少で純損失は1400億円（13億ドル）と高額となり明らかに下向きの経営状況との報告になりました。
例に漏れることなく新型コロナウイルス感染の世界的拡大による経済悪化からの影響であり、3月下旬から4月の外出制限は痛手となりました。

ホテルよりも民泊の予約で顕著な回復傾向

特にエクスペディアの回復傾向はホテルよりも民泊の予約で顕著になっています。
エクスペディアが運営するバケーションレンタルサイトのバーボでホテルよりも民泊の予約が増加しつつあるというのです。
理由として多くの人が暮らす都市部の人達がそこから離れて家族旅行に行きたいと考えていることが一つあるとカーンCEOは考えているようです。

そしてバーボが力を入れてきたのが都市部以外の地域の一軒家の民泊物件だったことが功を奏したということです。
さらに同じような民泊仲介サイトは都市部のルームシェアの民泊物件の取り扱いが中心なのでバーボが一人勝ちすることになったわけです。

旅行業界に新しい変革の可能性をもたらす回復期

バリー・ディラー会長とピーター・カーンCEOがエクスペディア・グループの経営改革で最高経営責任者（CEO）のマーク・オカストローム氏と、最高財務責任者（CFO）のアラン・ピケリル氏からバトンを受けたのは2019年12月のことでした。そこから過去最悪とも言える苦境の時に会社の指揮を執ることになりました。

カーンCEOは「私は我々の前にあるチャンスに本当に興奮している。旅行会社の経営を引き受けるには奇妙な時期のように思えるが私は狂っていない。会長のバリーと私が今後の事業展開の掘り下げを行った際に見えたチャンスは途方もなく大きく、素晴らしいチャンスが我々の目前にあると思っている」と述べました。

パンデミック下ではとにかく感染拡大防止が優先され旅行どころかちょっとそこまで買い物に行くことさえ躊躇せざるを得ない毎日を世界のあちこちで皆が送って来ました。
それがついに各国でその制限が緩められ旅行への扉が再び開かれつつあるのです。

新型コロナの治療法も今手探りで特にワクチンに関しては開発競争が世界で激化している所です。どのワクチンが最初に確固たる地位を得るのか注目が集まっています。
同様に旅行業界でも本格的な回復のゴールテープを切るのがどのカテゴリーになるのか、民泊がトップ走り切ることが出来るのかこれもまた見ものです。