「東京五輪・パラリンピックに海外からの観客は入れはせん!」これが最終的に下された政府の決断でした。
「何ですと~!?」と全国から驚愕の声が鳴り響いていたに違いありません。
その声を発しただろう一人に北海道民泊観光協会(札幌)の南邦彦代表理事がいました。
「廃業を決断する業者がさらに増えるかもしれない」と危惧されたと言います。
札幌ではマラソン、競歩の開催が決まりインバウンドの集客を見込んで宿泊施設が増えつつありました。
ところがコロナ禍でインバウンドがそぎ落とされ、特にゲストの70%が占めていた民泊においてはそのダメージは甚大なものでした。
そんな中でも、這い上がれるだろうと希望が持てたのは東京五輪開催という確かな踏切板が見えていたからでした。
五輪開催からの期待値の大きさ
メイン会場の東京から北海道は決して近いとは言えませんが、マラソン、競歩の開催から集客は充分望めるところでした。
日本政策投資銀行が外国人を対象に行った19年の調査では「東京五輪を機に地方も旅行したい」と回答は90%を超えたと言います。
さらに、そのうちの44%の人が1番行きたい場所に「北海道」を上げていたと言うのです。
もしも、今回のインバウンドの禁止がなければ、季節の良い北海道に多くの外国人観戦者が訪れることになったことでしょう。
民泊業者にとってもこの未来予測は何よりも抱きしめておきたいところだったのです。
ラグビー・ワールドカップからの期待値
2019年7~9月のラグビーワールドカップの日本開催によるインバウンドの集客は国内観光にミラクルな結果をもたらしました。
ラグビー観戦者はより多くのお金を会場のある各地に落とし行ってくれたといいます。
観光庁のデータによるとただ旅行に来た人の2.4倍も多くの消費をしてくれたそうです。
高額な宿泊先を選び、食事やショッピングにも開放的にお金を使う傾向があったと言えるでしょう。
ついこの間といえる過去の同列の世界的スポーツイベントの成功経験からの五輪への期待値は全国的にも大きくなったわけです。
さらに北海道ではワールドカップ時の観戦客の消費について日本人とインバウンドを比較すると、インバウンドの方が15万2千円も多いという結果が出ています。
こんなに好条件が勢揃いしながら五輪観戦のインバウンドの禁止が決定されたことを北海道、札幌はどう受け止めるのでしょうか。
相当鈍感な人でもショックを追体験出来るのではないでしょうか。
ポジティブな声
ワールドカップの成功を経験した札幌の企業は期待値が大きかっただけに、どうしてもネガティブになりがちでしょうが中には想定内ととらえポジティブな言葉を語る人たちもいます。
ワールドカップ開催の2019年に約5万人のインバウンド集客を体験したサッポロビール園運営会社の田沢宏之取締役は「国の決定も理解できる」と冷静に現状を受け止め、大きなジャンプアップはなくとも僅かな回復を期待しているといいます。
客室の8割が空室という経営状況としては最悪な京王プラザホテル札幌の宿泊担当者はインバウンドが来ないことには目を伏せ「開催さえしてくれれば雰囲気が変わってくる」と現状と反比例した言葉を発しています。
北海道内の金融機関の幹部はマラソンや競歩のテレビ報道に明るい希望を託しています。
「北海道の魅力が全世界に伝われば」と可能な未来を期待しています。
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