万里の長城宿泊キャンペーンの中止
2018年8月2日、Airbnbが新しいキャンペーンを発表しました。中国の世界遺産である万里の長城に、4人だけ宿泊できるという内容です。
Airbnbはこのプロジェクトを始めるにあたり、目標を設定しました。一時的な話題で終わらせるのではなく中国が理想的な観光地であることをアピールするのです。それを成功させることで観光地として永続的な人気を中国にプレゼントしようとしました。
しかし、その目論見は失敗に終わりました。
2018年の8月7日、キャンペーンの中止が正式に決定したからです。
発端となったのは中国のネットユーザーでした。Airbnbのキャンペーンでやって来た旅行者が貴重な史跡を損傷させる可能性があると彼らが激しく抗議したのです。
重厚な歴史を誇る中国の中でも万里の長城は特別な存在です。21000㎞以上の長さと2000年以上の歴史を持っています。中国にとって世界に誇れる国宝と言っても過言ではありません。
一方、ファーストフード店が隣接している場所があり乗り物で走れる場所も存在します。万里の長城は常に摩耗する可能性と隣り合わせです。余計なことをしないで欲しい、とネットユーザーが考えるのは当然だと言えます。
Airbnbによる準備
上記のAirbnbのキャンペーンは失敗に終わりました。しかし、Airbnbが本キャンペーンのため、ある程度の準備をしていたのは事実です。
まず、キャンペーンを発表した頃、北京の歴史家や保存活動団体と連絡を取りました。彼らとAirbnbがしっかり連携しイベントを成功へ導くためです。また、キャンペーン発表前には関係各所に合意を取りつけていました。
しかし、一方で杜撰な部分も見受けられます。Airbnbがキャンペーンを計画していたエリアに対する配慮です。キャンペーンの対象エリアは北京延慶区文化局という部署が担っていますが彼らからの許可を怠ったのです。許可が下りなかった理由については新聞社に北京延慶区文化局が発表しています。北京延慶区文化局は遺産の保護監督を行っていないため、イベント承認に踏み切る訳にはいかなかった、とのことです。
一部のネットユーザーは肯定的だった
キャンペーンの失敗により中国の観光地としての地位は現状維持という結果に終わりました。成功を阻害したのはネットユーザーです。
しかし、全てのネットユーザーが否定的というわけではありません。中国のSNSにおける本キャンペーンの話題は賛否両論の様相を呈しています。Airbnbの届けようとした体験が素晴らしい、と主張する人もいるのです。
将来的に似た企画が再び中国で行われる可能性はあります。その時、今回と同じ結果を迎えるかはまだ分かりません。
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