絵本好きなら一度は行きたい奈良赤膚町の民泊のご紹介
絵本には不思議な力があります。
一時開けばいつでも子供の心に帰ることができます。
絵本は子供たちはもちろん大人にとっても手軽な癒しアイテムに違いありません。
もしも、旅先で絵本に触れることができれば非日常感は無限に広がるでしょう。
奈良市赤膚町に昨年オープンした民泊施設にはそんな絵本たちがゲストを玄関から出迎えてくれます。
しかも、イタリアやフィンランドの子供たちが見ている絵本が並んでいるのですから、親子はもちろん絵本好きなら絶対足を運びたいところです。
一組限定なので絵本を手に取って読書に没頭できます。
子供と行くならなおさら周りんを気にせず読み聞かせをしてあげられるのも嬉しいところです。
異業種の3社がタックを組んで実現
この民泊を手がけているのは奈良県内の異業種の3つの会社です。
生駒市の「スタジオドーロ」は設計事務所で奈良県内外でホテルのプロデュースをしてきました。
他には設備工事業を営む奈良市の「ライフラインサービス」そして絵本が主役の民泊ということで欠かせない同じく奈良市のチェルビアット絵本店の3社が手を取り合いユニークな民泊施設を創設しました。
2019年子供目線を重視した民泊
始めに話が出たのはコロナ前の2019年のことでした。
赤膚町でも例にもれず空き家の増加。
地域経済の衰退などが問題視されていました。
そこで元気な子供たちをターゲットに絵本で集客するという挑戦が始まりました。
200冊の絵本を用意して一日一組の家族から泊まってもらおうという従来のホテルとは全く違うアプローチからの宿泊施設を作り上げようとしていました。
奈良という外国からも観光客が訪れる立地から日本語が読めなくても楽しめる絵本でインバウンドの集客も狙い始動しようと準備していました。
2020年新型コロナ感染拡大で軌道修正
ところが、2020年新型コロナ感染拡大で話の流れが変わってしまいました。
特に国境を超える人の流れが厳しく制限されインバウンドの集客は難しくなりました。
そこで、逆に外国に行きたいのに行けない人たちを絵本でつなげて行くという新しい集客視点を見出しました。
元林野庁宿舎は築36年で改修は必須でしたが、約64平方メートルの部屋を子供仕様に低くリフォームしました。
ドアや洗面台やトイレが絵本の主な読者の子供が使い易いように準備を整えました。
玄関から本が美しくディスプレイされています。
選書はイタリアで貿易に携わっていた経験のある四方実さんが担当し200冊が集められました。
寝室はもちろんキッチンにも本棚が設けられていて滞在する間いつでもどこでも絵本を楽しめます。
日本で人気のフィンランドの「ムーミン」やイギリスの「ピーターラビッド」はもちろん、日本では簡単に見ることができない多くの洋書の絵本にも出会うことができます。
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