釜石市でラグビーワールドカップ前夜祭が行われる

釜石市でラグビーワールドカップ前夜祭が行われる

釜石市で前夜祭

2011年、東日本大震災によってダメージを受けた地域の中で、唯一ラグビーワールドカップの会場になった都市があります。それは岩手県釜石市です。盛況が予想されているラグビーワールドカップは、釜石市の注目度が上がるまたとないチャンスです。

9月24日、釜石市は海外のラグビーファンを歓迎しました。翌日の9月25日にはフィジーとウルグアイの試合が始まるため、民泊を利用するために釜石市にファン達がやって来たのです。

当日の様子

ラグビーの試合は選手達だけでなく、ファン達も体力を使います。試合による熱気に包まれた会場内は、応援もそれだけ力が入ったものになるからです。だから、釜石市は英気を養ってもらう目的も兼ねて、家庭料理を振舞いました。

もてなしイベントが行われたのは、久保秀悦さんという60歳男性の自宅です。会社に務めている久保秀悦氏は、民泊オーナーというもう一つの顔があります。

久保秀悦氏の自宅には、ラグビーを目的に訪れた国内外の5名のファンが集まりました。一緒にお酒を呑み、手作りのカレーを振舞い、交流を楽しんだとの事です。

2019年7月から民泊を始めたばかりの久保秀悦氏は、まだ経験が浅い初心者クラスと言えますが、交流の結果には大満足でした。それを裏付けるのが、「この年になって、知らなかったことをいっぱい経験できるのは楽しい」というコメントです。

そして、一方的に民泊オーナーが満足したわけではありません。宿泊したゲストも久保秀悦氏の歓迎に大満足でした。「スタジアムのそばに泊まれて、日本の家庭で社交的な体験もできるのは素晴らしい」、と答えたのはスコットランド人のリチャード・ウォーカーさんです。リチャード氏は、ラグビーの観戦者ではなく、会場の仕事に従事します。ちなみに、リチャード氏が今回の宿泊先を見つけたサイトは、アメリカのAirbnbです。

釜石市の対策

上記の出来事の舞台となった岩手県の釜石市では、ラグビーワールドカップが2試合行われます。それによる来訪者数の予想が、1万6千人越との事です。

通常を遥かに上回る来訪者数なので、市内の宿泊施設の数では対処しきれません。同市の宿泊施設の収容人数はおよそ1400人なので、予想の来訪者数の10分の1以下しか釜石市に宿泊できないという事です。

そこで、釜石市はイベント民泊の登録を開始しました。期間限定という縛りはあるものの、届け出を必要としないのがイベント民泊です。現在、イベント民泊の登録数は77件に達しました。収容人数はおよそ150名です。

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