京都に「一見さん」が帰ってくる…観光の再始動を喜べない、京都人のジレンマ

ゴルバチョフも門前払い!京都観光が求めるレスポンシブル・ツーリズム

京都「一見さん」お断りの文化

「一見さん」は京都で「常連さん」の真逆の客を指す言葉です。誰の紹介もなしに突然来店する客を差します。舞妓さんや芸妓に会える花街のお茶屋さんでは当たり前に使われている言葉です。初めて日本に来た外国人旅行者なら殆どが「一見さん」の範疇でしょう。旧ソ連のゴルバチョフ大統領も「かんにんしておくれやす」と「一見さん」としての扱いを受けたという都市伝説もあるといいます。

「一見さん」が溢れるコロナ前の京都

ややこしいと思われる文化のある京都にコロナ以前は国内外から観光客の「一見さん」たちが押し寄せていました。その数は毎年5000万人以上にのぼりました。春の桜、秋の紅葉と季節の観光を求めて容赦なく訪れる人たちで大混雑し住民の生活までも脅かしていたのです。具体的にはモラルのない客が集まる悪質な民泊の増加、舞妓目当てのパパラッチのような人たち、市バスなどの交通機関のパンクなどです。さらに「お宿バブル」現象で地価が高騰して住みたくても住めない人達が多く京都を去って行きました。「一見さん」お断りの文化が希薄になり、どこに行っても人が溢れ「安かろう悪かろう」の観光商品が蔓延していました。そして『徒然草』のような日本文化を求めて継続的に訪れていた日本人旅行者が離れて行く傾向もころな以前から増えていました。

コロナ禍からコロナ後への変化?

2020年新型コロナ感染拡大がスタートしてから京都でも望む望まずに関わらず外国からの「一見さん」は一切いなくなりました。そして今やっと修学旅行の団体客が復活し、祇園祭も3年ぶりに開催され日本人観光客の回復は現実化したと言えます。そして外国人観光客も戻ろうとする中でコロナ以前と全く同じ受け入れができるかと言えばそうは行かない変化がコロナ禍のうちにあったのです。大量に国内外からやってくる客に対応できる人材の不足です。客がゼロに近づきスタッフの給料が払えないマイナスの流れで多くが業界を去り異なる道に進んだのです。客が戻ってきても対応できるだけのパワーがあるのか残された観光業界の人たちは不安を口にしているといいます。

戻って来て欲しいお客さんは?

コロナ禍の2020年12月に京都市とDMO KYOTOが「京都観光モラル(京都観光行動基準)」を発表しました。キーワードはレスポンシブル・ツーリズムです。観光客だけじゃなく行政や業者、一般市民も責任をもって観光と関わるという基準です。特に観光客に自覚と責任のある行動を求めています。「一見さんお断り」の文化は人を見極め関係を結び「おなじみさん」になりたい京都の人の心が根底にあるのです。今後京都を訪れる国内外からの旅行者は「あなたなら、また来てほしい」と思ってもらえるような責任ある行動が求められるということです。

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